秋といえば、お月見の季節ですね。
お月見は、秋の豊作を月に祈る風習として伝わる日本の伝統文化です。
収穫の時期である秋は、人々にとってとても大切な時期。秋にたくさんの作物がとれると人々は喜び、自然の恵みに感謝をしました。
そのため、お月見は、ひなまつりやこどもの日、節分に並ぶ伝統的なイベントで、古くから人々に親しまれています。
子供がいらっしゃる方は、お月見の由来や風習について説明する機会もあるかもしれませんね。
ただ、「どうして団子を食べるの?」といった子供たちの質問に答えたり、子供向けに分かりやすく説明したりすることはなかなか大変なこと。
そこで今回は、
- お月見って何?由来を子供向けに簡単に説明!
- お月見の由来や風習の意味は?(大人向け)
- お月見のお供え物は何?意味や種類を簡単に
- お月見の過ごし方でおすすめはあるの?
- お月見を子供たちと楽しむ方法は?
- まとめ
についてご紹介します。
子供たちと一緒に素敵なお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか?
お月見って何?由来を子供向けに簡単に説明!
お月見は、仲秋の名月に行う日本の伝統的な風習の一つ。
毎年秋に訪れるイベントとして、子供たちにも楽しんでもらえたら嬉しいですね。以下子供向けにも分かりやすくいくつかのポイントをまとめました。
- 秋の満月の日に行う季節のイベント(毎年日が変わる)
- お米や野菜がたくさん取れるように月にお祈りすることから始まっている
- ススキや団子をお供えする
- 満月の月にはうさぎが餅つきをしていると言われている
いっぺんにたくさん話してしまうと飽きてしまうかもしれないので、子供にも身近な食べ物の話から触れてみたり、動物が好きな子供でしたら、月のうさぎの話をしてみたりなど小出しにしながら教えてみると少しずつ興味がでてくると思います。
ちなみに、月のうさぎの伝説は諸説ありますが、最も有名なのはインド神話がもとになった逸話です。
うさぎは、困っている貧しい老人に食べ物を用意することになります。しかし、食べる物を用意できなかったうさぎは、自ら焚き火の中に入り、自分の身をささげることで老人を助けようとしました。実は、老人の正体は神様であり、神様はうさぎの優しさに感動して、うさぎをずっと月で暮らせるようにしたという説です。
うさぎが月で餅をついている、というのは、月の模様がそのように見えるから、という説や満月を望月(もちづき)と呼ぶことから月のうさぎが餅をついていると言われるとうになったという説もあります。
お月見の由来や風習の意味は?(大人向け)
そもそも仲秋の名月は、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。だいたい9月の中旬ごろの満月が見える日なので、日は毎年変わります。
秋に穫れる農作物を供えることで、月に豊作を祈るものとして古くから現在まで残っています。
供え物としてススキや月見団子は見たことがあるのではないでしょうか?
お月見の風習は、平安時代に中国から伝わったと言われ、江戸時代には人々の生活の中に根付いていたようです。地域によっては、里芋、栗、枝豆、柿など秋に穫れるものを供え、供えたものを食べて身体に入れることにより健康や幸せを得ることができると言われているようです。
お月見のお供え物は何?意味や種類を簡単に
お月見といえば、ススキや月見団子を供えることが有名です。ここでは、月見での供え物の種類やその意味について紹介していきます。
ススキ
秋の豊作を祈る「お月見」。お月見の写真やイラストでもススキが登場することがよくありますが、その理由は知っていますか?
諸説ありますが、稲穂の代わりだと言われている説が一般的です。お米がたくさん穫れることは、人々にとってとても喜ばしいことだったことがわかります。
団子
スーパーやコンビニの店頭で見かける月見団子。白や黄色の印象が強いのではないでしょうか?このようにお月見団子は、丸い形で月を表していると言われています。また、昔の日本では、村の家々に供えている団子を子供が盗んでもこの日は神様が見逃してくれるという言い伝えがあったようです。
満月の月(団子)をおいしくいただくなんて、ちょっと面白いですよね。
里芋
供える物は、ススキや団子でないといけないのかというと、必ずしもそうではありません。
仲秋の名月は別名芋名月(いもめいげつ)とも呼ばれ、里芋を供え物とすることもあります。
そのほか
代表的な供え物は上記の三つですが、地域によっては、秋の七草を供えたり、この時期に穫れる栗やかぼちゃを供えたりすることもあります。いろいろと調べてみて、子供たちの好きな食べ物を供えてみても良いと思いますよ。
お月見の過ごし方でおすすめはあるの?
これまでお月見は”なんとなく”でしかやっていなかった、という方は、お月見の由来や風習について少し詳しくなることができたかと思います。
いったんまとめるとこのようになります。
- ススキを飾る
- 秋に穫れる作物を供える
- 団子を食べる
- 満月を眺める
ぜひ次のお月見では、これらのことを取り入れみてお月見を堪能してみてはどうでしょうか?
お月見を子供たちと楽しむ方法は?
せっかくなら、日本の伝統的な風習としてお月見を子供たちと一緒に楽しみたいですよね。
ここでは、子供たちと一緒に楽しむ方法をいくつか紹介します。
供え物をいっしょに飾る
子供たちにとって、ちょっとイベントは思い出になります。
ススキや秋の収穫物を供えて飾り付けをしてみてはどうでしょうか。
絵本を読む
子供が眠る前、絵本の読み聞かせて子供たちとふれあう時間をとっている方は、お月見についての絵本を楽しむこともおすすめです。
お月見を楽しむ絵本、月のうさぎで伝説など、お月見の時期にぴったりな絵本が数多くあります。本屋さんで一緒に選んでみてもいいですね。
団子を一緒に食べる
甘いものが嫌いでなければ、もちろん月見団子を一緒に食べることも楽しみ方の一つです。
お店でお子さんと一緒に選んでもいいし、手作りでつくれるレシピもありますので、つくって楽しむのもいい思い出になると思います。
まとめ
日本の伝統的な風習、お月見の由来について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は、
お月見の由来:子供向けと大向け
お月見のお供え物の意味や種類
お月見の過ごし方
お月見を子供たちと楽しむ方法
供え物をいっしょに飾る・絵本を読む・団子を食べる
について紹介しました。
せっかく日本で生まれたからには、その季節の楽しみ方を子供と一緒に楽しみたい!
この記事を読んで、以前よりも少しでもお月見を楽しい日にしてもらえたら嬉しいです。